冷蔵冷凍車の種類と仕組みとは?選び方とメンテナンスの基本

食品輸送や医薬品配送に欠かせない冷蔵冷凍車
しかし、仕組みや種類を正しく理解していないと、
「冷えない」「故障が多い」といったトラブルにつながることもあります。

この記事では、

  • 冷蔵冷凍車の種類
  • 冷却の仕組み
  • メンテナンスのポイント

を分かりやすく解説します。


冷蔵冷凍車の温度帯の違い

冷蔵冷凍車は、主に温度帯によって分類されます。

中温車(冷蔵車)

  • 約-5℃前後
  • 生鮮食品(野菜・鮮魚・精肉など)

低温車(冷凍車)

  • 約-20℃〜-30℃
  • 冷凍食品・アイス・長距離輸送品

用途に応じて適切な温度帯を選ぶことが重要です。


冷凍機の駆動方式の違い

冷蔵冷凍車には、冷凍機を動かすための方式が2種類あります。

①直結エンジン式(主流)

車両のエンジンを使って冷凍機を動かす方式です。

特徴

  • 構造がシンプルで普及率が高い
  • コストを抑えやすい
  • エンジン停止中は冷却力が低下する

👉 市場の多くはこのタイプです


②サブエンジン式

冷凍機専用のエンジンを搭載したタイプです。

特徴

  • エンジン停止中でも冷却可能
  • 長時間の温度維持に強い
  • 車両価格・維持費は高め

👉 長距離輸送・待機時間が長い現場に向いています


冷却システムの種類

①機械式(最も一般的)

エアコンと同じ原理で冷却する方式です。

仕組み(簡単に)

  1. コンプレッサーで冷媒を圧縮
  2. コンデンサーで冷却・液化
  3. エバポレーターで気化しながら冷却

このサイクルで庫内を冷やします。

特徴

  • 温度調整が可能
  • 長時間の冷却が可能
  • 幅広い用途に対応

👉 現在の主流


②蓄冷式

あらかじめ冷却した冷気を利用する方式です。

特徴

  • エンジン停止中でも冷却可能
  • 燃料を使わず経済的
  • 冷却時間に制限あり(目安:約数時間)

👉 短距離配送・ルート配送向け


※窒素式など特殊な方式もありますが、
実務では機械式・蓄冷式が中心です。


冷蔵冷凍車は「メンテナンス」で差が出る

冷蔵冷凍車は、通常のトラックに比べて
冷凍機という精密機器がある分、メンテナンスが非常に重要です。


日常点検で見るべきポイント

①ドレンホース

  • 詰まり・破損がないか
  • 排水不良は冷却不良の原因

②パッキン・コーキング

  • 劣化や隙間がないか
  • 冷気漏れ=冷却能力低下

③荷台(断熱状態)

  • 壁や床の傷・穴
  • 断熱材の劣化

④冷媒・配管

  • 冷媒不足や漏れ
  • 冷えが悪い場合は要確認

⑤ベルト・コンプレッサー(機械式)

  • 緩み・異音
  • 故障の前兆を見逃さない

シーズン前点検が重要(特に夏)

夏場は冷凍機への負荷が大きくなります。

繁忙期前には

  • コンプレッサー
  • コンデンサー
  • エバポレーター
  • 制御機器

などの点検を行うことで、
突然の冷却トラブルを防ぐことができます。


まとめ

  • 冷蔵冷凍車は温度帯で用途が変わる
  • 直結式とサブエンジン式の2種類がある
  • 冷却は機械式が主流
  • メンテナンス不足は故障の原因になる
  • 特に夏前の点検が重要

冷蔵冷凍車は、
「冷えることが当たり前」ではなく、維持していくものです。

正しい知識と点検で、
安定した運用につなげていきましょう。

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